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全国酒類業務用卸連合会20周年第21回全国大会

全国酒類業務用卸連合会(業酒連)は、日本国内に於いて、酒類の業務用卸を行う各地域の 代表的商社を以って構成された団体で、略して、業酒連と言います。
全国約200社の大手業務用酒販店で構成された組織です。


酒販店・酒屋・卸業者をお探しなら業酒連ホームページで 会長のご挨拶


新年明けましておめでとうございます。

 迎春のご挨拶を本年は4年振りの行動制限のない幕明け歳として何のわだかまり無く心から言えるはずでしたが、何と元旦に能登半島地震が発生し、まさにその出鼻を挫かれた思いです。

 ご挨拶文を作成している今も刻々とTVを通して、その惨状が伝わってきており、その被害の大きさが明らかになりつつあります。

 当該地方には会員企業が6社あり早速事務局より損害状況をお問合せ致しました所、

いずれも人的被害は無く安堵致しましたが、建物に若干の被害を蒙り且つ商品の破損が多大であると聞き及びました。

又 得意先が被害を受け営業活動に不自由をしているとの事でした。心からお見舞い申し上げると共に、可及的速やかに全国会員各社にお諮りして、早速何等かのお見舞いを致し度く存じております。

 扨て、本題に戻ります。コロナ禍の間 折にふれコロナ前に戻るのか それはいつなのだと話し合っておりましたが、結論から申し述べるなら物理的課題は別にして内心に係わる行動はコロナ前には戻らないのではないかと思います。

 忌まわしい 4 年間で起きた諸々の変化に惹起され、人の行動、思考に変化を来たした事は間違いはありません。

 このコロナ禍の下、変化変様は一過性では無く 定着したと思はなければなりません。その変化の根源は、個の利益が全体の利益に優先するという概念の定着です。もっと広く云えば個の合理が集団の合理に優先するという概念の定着でもあります。社会の在り方が 180°転換したと云はざろう得ません。これから事を成そうとする者は全体の合理を振りかざす事なく、個との融和を図らねばその成就は覚束きません。その解決の鍵は「個の納得」です。

 酒類流通業界はその経営に当り長年に亘り全体の合理を優先し、個の合理を軽んじてきました。

一日も早く転換を遂げなければなりません。

 個の納得を基盤にした、全体の合理への個の協力体制を築き上げる事が、これからの私達がやらねばならぬ事だと思います。加えて飲食業界は利用者の変様に伴い、そのコンセプトは変化する事に間違いはありません。私共も又、変化しなければならないのです。

 酒類流通業界にあって唯一の自由に発想して活動する業酒連を目指して会員皆々様のご支援を心よりお願い申し上げ、年始のご挨拶とさせて頂きます。


全国酒類業務用卸連合会 会長 榎本一二