酒販店・酒屋・卸業者をお探しなら業酒連ホームページで 業酒連とは

全国酒類業務用卸連合会20周年第21回全国大会

全国酒類業務用卸連合会(業酒連)は、日本国内に於いて、酒類の業務用卸を行う各地域の 代表的商社を以って構成された団体で、略して、業酒連と言います。
全国約200社の大手業務用酒販店で構成された組織です。


酒販店・酒屋・卸業者をお探しなら業酒連ホームページで 会長のご挨拶

会長

 昨年総会では、酒類流通業界の現況は大資本の進出による寡占が進行して、健全な中小企業の集合体が破壊され、格差社会進行の原因の一つとなっているのではとの思いに至りました。この状況を改善する為には、本来、生産者に課せられている流通の整備義務という観点から、生産者が積極的に関わるべきだとの意見を開陳致しました。残念乍らこれという反応を頂く事が出来ませんでした。本年もその続きを継続性の観点からお話したいと存じます。
 先般4月11日に発刊されました、日経ビジネスという経済誌で、「ビールM&A最終決戦」というセンセーショナルな表題の記事を読みました。多くの方々が目を通されたと存じます。書かれた内容の真偽は私には判りませんが、その中で注目されるべき記事がありました。お気付きになった方も当然あろうと存じますが、とても重要な事ですので、改めて、ここで記事より抜粋して述べさせて頂きます。
 本席には当会運営に一方ならぬ御支援を頂いておりますビール四社社長様がお見えでございますのでとても云い難いのですが、ビール四社様を除いては本業界の話は出来ませんので、お許しを頂きたいと存じます。
 記事の抜粋でございます、『国内ビール各社は金と体力があって、プレーヤーの数が4と決まっている為、常に激しく戦ってきている。ビールの業界は小売業など流通を含めて、健全な成長が出来なくなっている。こういう状況は良くないというのは皆実感している。戦い方を変えなくてはいけない』、以上でございます。この発言は、本日御臨席の四社ビールの中のある一社のホールディングストップから出ている御言葉でございます。将に、酒類流通業界の現況と生産者の責任を明確に表した御言葉で、私は感動致しました。
 やる気になればすぐ出来る、当会が長年に亘りお願いしている、ささやかな改善策にも中々反応して頂けない現況の中、実はトップにこういう考えをお持ちの方がいるのだと判り、改めて私共、業酒連の指摘と課題提起及び解決への提言は間違ってないと核心を致しました。
 ただ判っていながら出来ないビール四社様を始め生産者の皆様の苦労は、私共流通と、どこかで軌跡を一致させているところが有るはずで、出口への模索には積極的にご協力申し上げなければならないと思いました。
 私共業酒連会員各社は酒類小売業の中で唯一、業種としてその存在を内外にアピールする事の出来る機能、例えばマーケットへの莫大な与信機能・取扱商品及び価格の決定機能・少量多品種商品の小分物流機能・容器回収機能・飲食業経営の援助機能等々を以って業酒連を中核にして全国規模で業態を形成しております。このことは現状の酒類流通業にあっては、酒類小売業の伝統と型を残している全国無二の集団と自負しております。
 しかし、その私共でさえ、昨今の市場状態は、その活動に限界を感じざるを得ない会員が相当数あるのではと思っています。他は、おして知るべしであり、この状況を看過すれば、全体に影響を及ぼすのは必定と思っております。
 現在の状態を続けていては、酒類小売業は基より今後の酒類流通業の健全な成長は望めないとの、ビール会社トップの喝破は、正しく、勇気ある発言と受け止めるべきであります。業界総意としてこの状況を変えなければなりません。当会は、その為の行動理念として、「共存共栄」、「適者生存」の二つの理念を酒類業界に提唱致したいと思います。ご存知の通り適者生存とは変化に適応した者が生き残るという意味です。共存共栄とは、読んで字の如しであります。この二つの標題を矛盾なく並立させる事の出来る酒類業界の構築を目指す事が、酒類販売免許制度形骸化後の、新しい秩序ある業界を出現させる事につながると確信しております。以上この提唱をもちまして、ご挨拶とさせて頂きます。


全国酒類業務用卸連合会 会長 榎本一二